このメモを読んでくれるってことは…

アンタよく気づいたね!偉いじゃん。

んん…まぁこっからは共犯っていうか、

まぁアタシにしては真面目な話ね。

 

アタシたち進捗管理人が「進捗管理局」で働いてるっていうことは管理対象であるアンタはよく分かってるだろうけどさ。

実はアタシたち合意して働いてるわけじゃないんだよね。いわば強制労働?っていうか…

まぁ説明すると、ある日突然気がついたら管理局にいて、帰ろうにも帰り方がないから匿ってもらってる?って感じなわけ。というのも、管理局の中がそりゃもうすごい広くて…

多分一度管轄外に出たらもう二度と帰ってこれないんだわ。

アンタを監視してる間に逃げりゃいいって思うだろうけどね。それアンタじゃない時に試したけどダメだったんだ〜、仕事が終わると電源が切れるみたいにプツンッと意識が飛んで、管理局に戻されちゃうみたいなんだよね。

進捗管理局から、「一定のノルマを達成したら自宅捜索を開始して帰還をサポートする」なぁんて言われてるもんだからまぁアタシも頑張るだけ頑張って見たんだけどさ〜ぁ

 

こっから秘密ね。ヤバイこと気付いちゃった。データとかを色々細かく漁って見てたんだけど、このノルマってやつが...

 

 

絶対達成されないように設定されてるみたいなんだよね。

笑っちゃうでしょ。アタシたち一生家に帰れないってこと。

まーあこの時点でも相当驚きなんだけど。統計データを調べる中で何故か発掘されたこの謎のファイル… 明らかに怪しいけど、調べたら何か起きそうだと思わない?

共犯、って言ったでしょー?アタシがこんなこと調べてるなんて管理局にバレたらそれこそ殺されちゃうわ。

アンタ、アタシが働いてる間にやっといてくれない?

 

アタシ、これでも本気なんだからね?